A.生えてきたばかりの永久歯はギザギザしているのが普通ですので、心配する必要はありません。
私たちの歯は、3つの組織が1つになって形成されていきます。そのため、生えたばかりの永久歯は3つの小さな山のような、ギザギザが見えます。これを切縁結節と言います。特に上下の前歯はわかりやすく、このギザギザが出ることが多いです。これは正常な歯の形のため、心配する必要はありません。毎日噛み合わせていくうちに、徐々にこの山は咬耗されて平らになっていきます。20代には平らになっていることがほとんどです。
20代超えてもまだ切縁結節が残っている場合、どのような原因があるのでしょうか。
1.噛み合わせの異常
上下の前歯が噛み合わない場合、咬耗されないためギザギザが残ってしまいます。開口(オープンバイト)の方、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(下顎が上顎より出ている)などの噛み合わせ異常がある方は、そのまま残ってしまいます。
2.前歯を使用しない
前歯は、ものを噛み切ったりするために使われます。しかし普段から前歯を使用しないと、切縁結節は削れることなくそのまま残ります。
切縁結節は放置しても問題はありません。しかし、審美的に気になるということであれば、切端部を少し削ったり、そこにプラスチックを盛ってギザギザを目立たなくさせるなどの方法があります。