乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響は、主に4つあります。
1.永久歯の虫歯発生リスクが上がる
乳歯が生えている時期に虫歯があるお口の中と、虫歯がないお口とでは、虫歯菌の数に大きな差があります。虫歯菌が多ければ多いほど、虫歯になるリスクは高くなります。例えば、乳歯にある虫歯が隣に生えてきた永久歯に接すると、永久歯まで虫歯になる確率が高まります。
2.永久歯の歯並びに影響を与える
乳歯の虫歯が大きい場合、その歯を抜かなければならないことがあります。本来抜ける時期よりも早くに乳歯がなくなると、後続の永久歯が生えてくる十分なスペースを確保できなくなります。そうすると後続の永久歯がずれて生えてくるため、結果として永久歯の歯並びが悪くなってしまいます。
3.顔の顎骨の発達に影響を与える
乳歯に大きな虫歯があると、痛みを避けるため無意識のうちに痛くない側の歯で噛むようになります。そうするとお口の周りの筋肉の発達、また顎骨が偏って発達する原因になります。
4.栄養状態の悪化
乳歯に大きな虫歯があると、食べ物をうまく噛むことができません。ちゃんと食べ物を咀嚼できないと、栄養分を体があまり吸収できなくなり、結果として栄養状態が悪化します。
乳歯の虫歯は、永久歯に大きな影響を与えます。必ず夜は保護者の方が仕上げ磨きをしたり、定期的に歯科医院でフッ化物塗布をしてもらうなどして、虫歯を予防していきましょう。